YMCK -NJK vol.7-

今日は独自の音楽スタイルを確立し、
日本に留まらずアジアやヨーロッパにも活動の場を広げる
テクノポップグループ『YMCK』を紹介します。

シンセサイザーなどの電子楽器を前面に出したこのジャンルは
70年代にYMOがパイオニアとして一つの道筋を作ったことでも
大きく知られ、日本でも一大ブームを巻き起こし、
そしてその影響は世界へと波及しました。



ブームの反動と80年代中盤のバンドブームの影響から
テクノポップは一時期下火になりました。
シンセサイザーは一つの要素として音楽に
組み入れられるようになったのが正にこの時期で、
TM Networkのような形態でこの特徴は見られることになります。

そして現在。
テクノポップのリバイバルの波の中で
最大級の成功を収めているのが
アイドルグループのPerfumeであることは間違いありません。

ニューウェーブのジャンルという立ち位置から
幅広い年齢層にも親しみのあるジャンルへと
時を経て成熟したテクノポップではありますが、
今回特集する『YMCK』は他のグループとは
一線を画する大きな特徴があります。

YMCKは、昔のゲーム機で用いられていたような
電子音を全面的に用いて曲を構成しているのです。



広がりが無く、非常に制約の多いこの音が
音楽として用いられることに違和感を覚える方も
多いかもしれません。
事実、現代のゲーム機に於いてはこうした条件は
クリアされているため、かつての電子音を
使っている事例は極めて稀です。

しかしこの電子音には、この電子音にしか出せない
独特の味わいがあります。
ファミコン創生期を思い起こさせるため、
その時代に多感な少年時代を迎えた世代にとっては
どこか懐かしく、親しみがあり、
そして強烈な思い入れがフラッシュバックするような
そんな錯覚を覚えるのです。

音楽の大きな魅力として、音楽を聴くと
かつてその音楽を聴いた当時の思い出が甦ることがあります。
サウンドだけでそうした効力を発揮するのですから、
この制約のある電子音の持つ力には
舌を巻かずにはいられません。

こうした音楽が既にチップチューンと呼ばれ、
耳にする機会が少しずつ増していく中で
YMCKは単に電子音に頼るだけではなく、
甘いボーカルのこれに乗せ、また
スイングジャズなどの要素を融合させることにより
電子音を最大限に活かすことに成功しています。



電子音とテクノポップの奏でる
不思議な魅力に是非一度触れてみてはいかがでしょうか?

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